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ワウペダルの改造にはまる話(8)

今日は改造というよりも原理的な話題ですが,基本的なところなので押さえておきます。

インダクタのインダクタンスを変えてみましょう。

通常のワウは500mHです。これを600mHにした場合はどうなるでしょうか?

schem_MOD5_LRP.png
回路図で見ると小さいですけど,ワウの中では大きい部品ですよね。
種類もいろいろあります。


wah_pedal_peak_level_plot_mod5.png
まあ,予想通りなのですが,すべてのピーク周波数がシフトします。
CRPを0.015uFにしたときは少しレベルが下がりましたが,今回はゲイン低下がみられません。


wah_pedal_low_mid_high_level_mod5.png
トータルゲインもほぼ変化なしです。500Hzが少し強くなってますが,ピークが低い方へシフトした影響と思います。


コンデンサ容量を大きくするとQが下がってしまいますが,インダクタンスを大きくする場合はQが下がらないようです。
様々なワウのインダクタンスを測定した人がいましたが,500mHより小さいことはまれで600mHくらいの固体もあるようです。

まあ,インダクタはもともとばらつきが大きい部品なので±10%ばらついても驚きません。
できれば実測して選別して使いたいくらいです。
ただ,市販品は高いのでやっぱり自分で巻きたくなってしまいます。
とはいえ,カップコアはばらつきが大きいし,トロイダルコアは手巻きが難しいんですよね。



ワウペダルの改造にはまる話(7)

次も割とメジャーな改造です。
ゲイン段のエミッタ抵抗を変更します。
470Ωが標準ですが,510Ωがついている製品もあります。
これを330Ωにしてみましょう。セオリー通りゲインアップしますが,それだけじゃないんです。
schem_MOD8_RE1.png


wah_pedal_peak_level_plot_mod8.png
変化はセオリー通りなのですが,意外性も含んでいます。
全体にゲインアップするとともにカカト側のピーク周波数がより低い方へシフトしています。
ワウの可変範囲が拡大しています。
低域側への拡大は,ソロや重めのリフにワウを合わせるときに効果的です。


wah_pedal_low_mid_high_level_mod8.png
トータルゲインも各帯域に偏りなく増加しています

RE1を小さくするとゲインアップとワウの可変範囲拡大(カカト側・ロー側)の効果があります。
ゲイン段で得られるゲインはコレクタ負荷RC1/RE1で近似的に計算できます。
得られたでミラー効果を得るているため,ゲインを増せばピーク周波数が低い方向へシフトします。
周波数シフト量は1/√ゲイン増加量となります。



ワウペダルの改造にはまる話(6)

続いてゲインアップ改造のもう一つの方法,1.5kを大きくする改造です。
schem_MOD3_RB1.png
Q1のベースに入る1.5kを約1.5倍の2.2kに変更してみました。


wah_pedal_peak_level_plot_mod3.png
うむむ。低音側しかゲインアップしないようです。
ちょっと説明が難しいですね。500mHと0.01uFのインピーダンスピークと68kがハイ側のゲインを決めていると推測します。


wah_pedal_low_mid_high_level_mod3.png
トータルゲインの変化はローのみ計算通りの3dB上昇,ハイは変化なし,ミドルはその中間といったところです。
ピークゲインと同様に68kが全体のゲインを決めているようです。



ワウペダルの改造にはまる話(5)

あと10以上のネタあるのですが,このまま続けられるのでしょうか・・・息切れしそう。

今回も割とスタンダードな改造です。
入力の68kΩを小さくするとゲインアップするといわれている。
効果を確かめてみましょう。
schem_MOD2_RIN.png
回路図で示すと赤枠部分です。回路図でいわれても基板上のどの抵抗だかわからないですよね。
カラーコードで言うと青灰オレンジです。もっとわかりにくいねぇ。


wah_pedal_peak_level_plot_mod2.png
ピークプロットを見ると確かに1.5~2.0dBゲインUPしています。


wah_pedal_low_mid_high_level_mod2.png
トータルゲインは計算通り3dBほどゲインUPしますが,低域は上昇しないという結果でした。



ワウペダルの改造にはまる話(4)

次の改造ネタです。
ちょっと迷いましたが,わかりやすいところにしましょう。

ワウの肝ともいえるピーク周波数を決めるコンデンサ容量(CRP)です。
これを標準値0.01uFの1.5倍,0.015uFにした場合です。

割と定番の改造です。コンデンサの容量をロータリスイッチで切り替えるようにすると
ワウの可変帯域が変化して自分のツボが見つけられるかもしれません。

schem_MOD4_CRP.png
順不同ですが,ワウの改造「MOD4」です。


wah_pedal_peak_level_plot_mod4.png
効果はわかりやすく,低い周波数へ一律シフトします。シフト量は1/√1.5と計算でき,指板上では3.5フレット分に相当します。


wah_pedal_low_mid_high_level_mod4.png
低い周波数へシフトした分,つま先側の高音は落ちることが分かります。

ちなみ0.01uFを0.022uFにした場合は周波数シフトは1/√2.2と計算して≒1/1.5となり,これは約7フレット分に相当します。
0.01uFを4倍の0.04uFにしたらピーク周波数は1オクターブ下がります。つまりベース用ワウにできるってことでしょうか。




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