自作アンプのシェアリング・・・現在貸し出しはお休み中です。
ひとつひとつの部品にたましいを込めて組み上げていく自作アンプですから,何台も作れません。
それでもできるだけ多くの方に使ってもらい,助言を頂いてアンプを成長させていきたいという気持ちもあります。
とはいえ,根がずぼらなこともあり,レンタルはお休みすることにしました。

これがちょうど10年前に製作を始めたラックマウントタイプのギター用真空管プリアンプです。
「ALL TUBE PREAMP」と呼んでいます。
オールチューブとは別名フルチューブとも言いますが,真空管だけで動くアンプのことを(国内では)こう呼びます。
90年代後半,GROOVE TUBEをやMATCHLESSといったブティック・アンプが台頭し始めた頃,
わたしは自作を始めました。
当時ラックマウントタイプのギター用真空管プリアンプというと,Bogner FISH,CAE 3+SE,Soldano X88R,GrooveTube TRIOなどが有名でした。
これらのプリアンプは真空管だけを使ったオールチューブサーキットです。回路図がネットで手に入るので大いに影響を受けました。
いずれも評価の高いプリアンプだと思います。(実際に触ったことがあるのはTRIOだけですが)
一般論ですが,たいていのアンプはデカイ音を出せば気持ち良い音が出ます。それはギタリストだけに許された快感です。
しかし,録音してプレイバックを聞くと,ショボさに愕然とするわけです。
しかも,お気に入りの真空管アンプを常に同じ設定で,気持ちの良い大音量で鳴らせるわけではありません。
デジタル・プリアンプを使えば色々いじれるし,ステージでもレコーディングでも安定した音が出せるわけです。
最新デジタルプリアンプ,例えば,
Line6 POD,Avid Eleven Rack,FRACTAL AUDIO Axe-Fx,Kemper Profiling Amplifier などがあります。
もし,デジタルのトーンがなんか嘘っぽい,やっぱりちょっと遅れる。キレイすぎてリアルじゃない
と感じるならばシンプルで使いやすく,反応が良い,自然でリアルなトーンを出せるオールチューブアンプの出番です。