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ギターアンプの配線方法について(特に自作アンプ)



このプリアンプのアピールポイントは「手作り」です。
もちろん自分で作りましたので「自作」です。

真空管アンプの作り方,構造,特に抵抗やコンデンサなどの部品をどのように配線して接続していくか,多種多様なやり方があります。

楽器であれども商品である以上は組み立てやすさ,作りやすさが優先されます。
もちろん,耐久性や使い勝手も重視されます。

「よい楽器」はもちろん素晴らしい音色で聴衆を楽しませてくれるとは思いますが,
常に高いパフォーマンスを発揮しうるポテンシャルも重要です。


前置きが長くなるのは悪い癖なのですが・・・

配線方法について説明しておこうと思いました。

真空管アンプの配線方法としては「ポイント・トゥ・ポイント」と「プリン基板」の対比で語られることが多いです。

プリント基板は今のところ最も簡単に大量に安定した品質の配線板を作る方法です。
現在市販されているアンプのほとんどはプリント基板を使用しています。

プリント基板を使用していないアンプも流行っています。元祖の代表格はマッチレスです。

バッドキャット,CARR,Dr Zはブランドとしてポイント・トゥ・ポイントをうたっています。
その他,マーシャルやBlack Starがハンドワイアーモデルを用意しています。
マーシャル系ではほかにも多くのブランドを見つけることができますが,割愛します。

そしてポイント・トゥ・ポイントにもいくつかの種類があります。
・ラグ端子を用いた方法
・アイレット(ハト目)を使ったアイレット・ボード
・タレットを使ったタレット・ボード

アイレット・ボードはフェンダーで使われた方式です。
タレット・ボードはマーシャルで使われた方式です。

どちらもベーク板やファイバーボードを加工して作ります。
どちらも似たようなものですが,プリント基板との最も大きな違いは配線を配線材に頼っていることです。
基板の銅箔パターンと比べると非常に太い配線材を一本ずつ配線していきますので当然実在感のある音になります。

ただし,アイレット・ボードでもタレット・ボードでも同一の樹脂板に部品のを載せているため,
樹脂の絶縁性の低下による漏れ電流やストレーキャパシタ(寄生静電容量)による高域劣化,クロストークはなどの問題はプリント基板と同様に存在します。

これらの問題を回避する方法がラグ端子を使う方法です。
マッチレスやCARRで採用されています。

樹脂坂を使った配線方法に比べて部品間,配線間の干渉が減るためさらにトーンのベクトルがはっきりしてきます。

ただし,ラグ端子も正しく使わなければボード配線には勝てません。
例えば,高電圧のプレート配線とノイズに敏感なグリッド配線が同じラグ端子の隣同士だとプリント基板と同様の問題を起こします。

強い配線,電源やプレート配線,つまりインピーダンスが低く,電圧が高い配線と
弱い配線,グリッドやボリューム配線,つまりインピーダンスが高く,電圧が低い配線はラグを共有せずに別々のラグ端子に分離するべきです。

そして,部品同士,配線同士の干渉を究極に低減する方法が,このプリアンプで使った方法です。

アルミ板にセラミック製のターミナルポストをひとつひとつネジ止めしています。

この方法ではひとつの電位(ノードもしくは端子)がグランドに対して1対1の関係となります。
異なる配線同士は空間以外には必ずのグランドを介して接触していますので,配線同士の干渉が極限まで排除されます。

しかも絶縁材は高温にもよく耐え,絶縁性にも優れるセラミック製です。

部品同士の距離も十分に確保しています。
グリッド配線とプレート配線の距離も十分離すことができます。

ターミナルポストをねじ止めしているアルミ板はベタグランドとして機能し,ノイズを防ぎ,回路の安定化にも寄与します。

欠点は組み立てが大変なこと・・・改造は容易です。

部品が空中に浮いていることもアドバンテージになります。
特にコンデンサーはグランドに対して寄生容量を持ちますので部品が振動するとコンデンサーマイクの原理でノイズを拾います。

部品同士の距離,シャーシからの距離に十分な余裕がありますので,意図しない余分な色付けを排除できます。

ギターアンプの作り方はオーディオアンプの逆を行くと成功することが多いのですが,
意図しない色付けは再現性が悪いく,偶然の産物にすぎませんので,信用ならんです。

ドブロクを楽しむのならばテキトーでいいのですが,ある程度の安定したクオリティーを求めるのであれば,
ある程度の潔癖性は許容しないといけないです。

とはいっても,写真を見てわかる通りだいぶ適当ですけど。
このアンプのコンセプト自体がテストベッド的なので,あまり作りこみはせず,ラフに作っています。



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ギター用プリアンプの設計(その1:入力回路)

エレキギターのピックアップから出力される信号は電圧が小さく,インピーダンスも高いのでノイズに弱いです。
ノイズに弱い信号はいち早く増幅しつつインピーダンスを下げる必要があります。

こういったピックアップの信号処理がプリアンプの重要な役割のひとつです。



コンボアンプ直結だった時代は単純にそのコンボアンプの初段がプリアンプとして機能していました。
最近は足元にエフェクターボードを置く場合が多く,いくつものバッファを通過するよりもトゥルーバイパスが好まれることから専用のバッファを置くギタリストも多いです。

実はシールドケーブルでトーンが変わるようにプリアンプの入力回路のインピーダンスや入力容量でトーンが変化します。

入力回路に12AX7のような真空管を使用したアンプはミラー容量の影響が大きく,入力容量が大きくなっています。
ピックアップにとっての負荷容量が大きいのでトーンに癖が出ます。

この真空管回路が持つ癖のあるトーンが歴史的に標準と認識されています。
ですからFETやオペアンプを使って癖のない回路を作ると違和感を感じるのです。

このプリアンプはフェンダーの標準的な回路を基本に,少しだけシャープ音になるように味付けにしています。


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