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ギブソン・スタイルのシールド線

shield_wire_2-braid.jpg

PRSのMcCartyの配線をリペアした際にギブソン・スタイルのシールド線を購入しました。

わざわざビンテージ・スタイルという2本編みシールド線を購入しましたが,このシールド線の静電容量(Capacitance)を測ってみました。

測定はLCRメーターを使い,1kHz,250mVという設定で測定したところ,510pF/mという値がでました。

普通のギター用のシールド・ケーブルは70pF/m~160pF/mですからずいぶんと大きいです。
綿巻きかつワックスがかかっているからだと思います。

そしてギターに元々付いていたオリジナルのシールド線は長さ17cmで152pFという静電容量でした。
1mに換算すると894pF相当します。これはまたさらに倍近く大きいですね。
ハンダのヤニを吸っているせいもあると思います。

リペアした時にトーンの変化に驚いたのですが,配線材の交換により静電容量がだいぶ変わっていたようです。



さて,PRS McCartyはGibson Les Paulを意識して作られていますが,大きな違いのひとつにトグルスイッチの配線があります。
レスポールはスイッチがネック側にありますので,ボディ内を長々と配線を引き回しています。
一方マッカーティーはブリッジ側にスイッチがありますので配線が短いのです。

そしてPRSはそのことを承知しています。
こちらの配線図を見ると20インチのシールド線を使うように指定しています。
https://www.prsguitars.com/csc/schematics/2012/mc58_2012.pdf

20インチは50センチですから,250pF~400pFくらいの静電容量がぶら下がることになりますので当然トーンに差が出ます。

オリジナルのPAFを使おうがレプリカだろうがシールド線の静電容量を無視したら同じトーンは出ません。

静電容量が小さいとすっきりしてハイが伸びピッキングニュアンスはでますが,元気がなくギスギスした感じになります。
一方で静電容量を大きくしていくと粘っこいところが出てきて明るく元気な音になります。

どちらがビンテージかといえばもちろん静電容量が大きい方がビンテージなトーンといえます。

どのくらいの静電容量が適切なのかググっても答えは出ません。好み次第といえます。

実験をしてみると,500pF~2000pFくらいの範囲なら普通に使えます。
3000pF~4000pFになるとミッドブーストになり,0.01uF~0.015uFではいわゆるウーマントーン,それ以上はモコモコした音になります。

500pF~2000pFの間のいくつがよいのか,もう少し詳しく実験しようと思っています。
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McCartyでのサンプル(また改造しちゃいました),そしてケーブルは長さ12メートル


前回の録音を反省してモヤモヤしているうちに大幅に改造してしまいました。

今回は主に低音を増やす方向で改造しました。

まず,パワーアンプのカソード・バイパス・コンデンサを5倍の容量にしています。 つまり2オクターブ以上カットオフ周波数を下げました。 このコンデンサを大きくするとパワーアンプでのレスポンスが悪くなるのであまり大容量にしたくないのですが,容量アップ後にフルアップでも違和感ないことを確認しています。

コンデンサはジャンクの古い測定器から取り外したスプラグのタンタル・コンデンサです。
80年代の測定器ですが,この時代のタンタル・コンデンサは現在の有機半導体を使った固体電解コンデンサに匹敵する性能を持ちます。
しかも漏れ電流ははるかに少ないというすごい部品です。

ノーマル・チャンネルの出口側のカップリング・コンデンサは0.022uFだったのですが,0.047uFに交換しています。 これでカットオフ周波数が1オクターブ低音側にずれます。 カットオフ周波数は6弦解放の80Hzよりも低い周波数に設定されていますので,変化ないように思いますが実際は変わります。
このコンデンサはハイファイ用のモノを使っていましたが,今回は20年前にストラト用に購入したスプラグのVitaminQを使いました。

ブースト・チャンネルは反応時定数を遅くすることでローエンドのレスポンスを改善しています。 ここもコンデンサの容量を倍にして1オクターブ下げました。

ディストーション・チャンネルは逆にカットオフを1オクターブ上げました。ローエンドが欲しくて0.047uFにしていましたが0.022uFに戻しました。 パワーアンプで低域を増強したので,他のチャンネルとのバランスをとった結果です。

低音を充実させるとより実体感が出てきます。ピッキングした時にスピーカーがボコっとゆすられる感じが出てきます。 タイトなスピーカーをクローズバックで使っているとあまり感じませんが,ルーズなスピーカーをオープンバックに入れると差を大きく感じます。
もし,低音が過剰に感じられるならば「BASS」ツマミで下げればOKです。

低音以外にもいじっています。ノーマル・チャンネルはフェンダー・ベースマンで言うところのプレゼンス・ツマミを12時位に設定した音を目標に抜けをよくしています。
もともとブースト・チャンネルはトップ・ブースト的な設定ですのでこれでバランスが取れます。

さて,今回もシールド・ケーブルはMogamiの3368にHKM(日の出光機)のS101を取り付けた自作ケーブルです。
ところが前回と大きく異なる点があります。ケーブルの長さです。
どうも3368の低容量加減(70pF/m)がPRS McCartyとはミスマッチのようで,ハイが痛いのが気になっていました。 アンプ側でも調整は可能なのですが,ストラトやES-335でバランスをとってきたのでいじりたくありません。

そこで,今までの長さ3メートルに対して4倍の12メートルのシールド・ケーブルを新たに作りました。
12メートルって普通じゃないですよね・・・

シールド・ケーブルに関しては説明を始めるときりないのですが,,,なぜ12メートルかに話題を絞ると・・・
ジョー・ボナマッサが「KLOTZ」のBonamassaシグネチャー・ケーブルにこうコメントしています。
「ワールド・ツアーのでかいステージじゃ12メートルを使ってるぜ!」
ケーブルの長さが変わればトーンが変わります。いい音出してるボナマサが知らんはずありません。

引用:https://www.klotz-ais.com/klotzfamily/joe-bonamassa/

偶然にもボナマサ・シグネチャーも静電容量がMogamiの3368と同じ70pF/mなんです。
つまりボナマッサ・ワールドツアーのトーンは12m×70pF/m = 840pFなんです。
ちなみにカール・コードを使っていたジミヘンは3000pFとか4000pFとか言われています。
レイボーンもハイファイ系のケーブルを使うのを避け,わざわざギター用でもない普通の同軸ケーブルを使っていたそうです。


ということでMogami 3368+HKM S101(12メートル)を新たに自作して録音に使いました。
ちなみに写真は3メートルです。3368は太いので12メートルあるとかなり邪魔くさいので巻いたまま使っています。

3メートルと比べると突き刺さる痛いピークがミドル側にシフトします。 センター・ミックスでは落ち着いたトーンになり,ビンテージンな・・・レスポールの・・・デュアンの音に近づきます。 ブリッジ側のピックアップではミッド・ブーストを入れたように美味しい部分が持ち上げられて気持ちよく弾けるようになりました。
ギスギスした感じが減るので,演奏にも余裕が(少しだけ)出てくるように感じました。まあ演奏の問題「走る」・「突っ込む」はご容赦ください。

BOOST
TREBLE BASS MIDDLE GAIN MASTER



170402_MC_CLN: まずはクリーン・チャンネルです。センター・ミックスから始めてネック側も使っています。


170402_MC_BST: 次はブースト・チャンネルです。センター・ミックスから始めてブリッジ側に切り替えています。

DISTORTION
GAIN TREBLE BASS MIDDLE MASTER



170402_MC_DST: ディストーション・チャンネルはブリッジ側です。ゲインは5です。

録音環境はいつも通り,VINTAGE30とPCM-D50,EQなしです。
クリーンで歪まない程度なので1W位しか出ていないはずですが耳鳴りします・・・




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