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トーンコントロール回路の改造(その1)

半田ごてとギターを握ってカット&トライするのもやめられないのですが,
トーンコントロール回路はスパイスでシミュレーションしてF特の変化を見ることが多いです。

トーンコントロールは単なるフィルターの集合ですから,シミュレーションの結果はかなりあてにできます。

通常はトーン回路のみをシミュレーションするのですが,パワーアンプの入力インピーダンスの影響まで考慮したシミュレーションを実施してみたところ面白いことがわかったので改造してしまいました。



◆ディスト―ションチャンネルのレスポンス改善

トーンスタック出口のイコライザーに入れたシリーズ抵抗は無い方が4kHz付近のレスポンスが向上することがわかりました。これは意外な結果です。

47kohmの抵抗を取り外し,150pFのコンデンサC31のみとします。

この位置に抵抗を入れるなら,普通に考えると抵抗値を大きくした方がCの効きが悪くなりレスポンスが向上すると考えていました。
しかし今回は逆でした。複雑なトーン回路になっているせいか,LPFとしてコンデンサをぶら下げると逆にブースト効果が発生するようです。
パッシブながらQを持ったピーキングのある特性になるようです。結果的にハイの美味しい部分にバンドパスフィルター的な効果がでてくるので好都合です。

シミュレーションでは2dB程度上昇し,Qはやや上がったように見えました。
2kHz~4kHz付近はギターのトーンを生かすにはとても重要な帯域なのでさっそく試してみました。
実際に行ってみると変化は微妙で,トレブルの目盛に換算して0.5くらいの効果でした。
前回の改造で低域も2dB位増えたので丁度良いバランスになったと思います。

さて,この状態で演奏してみます。

パワーコードのミュートを弾いてみると6弦の5フレット(A2)~7フレット(B2)までは気持ちよい程度なのですが,D3~E3までい行くとやや過剰な状態です。スピーカーの特性にもよりますが,音圧のバランスが悪くこの音域だけ強調されて聞こえます。

周波数でいうと150Hz付近です。そこで,トーンのスロープを少しだけ低域側にシフトさせてローミッドを削ることにしました。
ベースポットの0.022uFからGNDへ4700pFを追加しました。
この位置にコンデンサいれるとミドルを上げたときトレブルもつられて上がってしまう現象を緩和することができますので一挙両得です。

0.022uFに対して4700pF(0.0047uF)ですから,あまり変化はありません。
ローミッドがスッキリしたことで気の利かないマーシャルみたいにこもったドンシャリではなく,すっきりしたドンシャリになりました。

スロープ設定は非常にクリティカルなので,好みに応じて可変できるようにしてもよいのですが,
つまみを追加すると扱いが難しくなるので,トレブル,ベース,ミドルの3ノブで行こうと思います。

これで微調整完了です!


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